製品情報 ベジスターチR
「ベジスターチR」は、難分解性澱粉［レジスタントスターチ］を豊富に含む健康食品用パウダーです。
弊社は、さつまいもを原料に、レジスタントスターチ［難消化性澱粉］含有量を高める処理をした100%天然由来の粉末を製造している加工澱粉・食物繊維メーカーでもあります。整腸効果が期待できる製品として、コーヒーやお茶などのドリンク、パンやケーキなどのお菓子作りに、様々な用途でお使いいただけます。
レジスタントスターチとは
最近の腸内細菌の研究により、「ルミナコイド（食物繊維など、消化管で吸収されにくい食物成分）」の有用性が明らかになっています。消化酵素による分解を受けないため直接体内に吸収こそされないものの、健康維持に欠かせない食材として注目を集めています。 例えば食物繊維は、ルミナコイドの代表的な食品で、水溶性食物繊維（ペクチン、グルコマンナン、アルギン酸、イヌリンなど）と不溶性食物繊維（セルロース、ヘミセルロース、キチン、リグニンなど）の二種類に大別され、主に大腸内でそれぞれ重要な働きをします。 レジスタントスターチ［Resistant Starch］は、食物繊維よりも多く大腸に到達することが研究により明らかにされており、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方の機能を有していることから、近年注目されているルミナコイドです。
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便通改善作用
不溶性食物繊維の持つ機能と同等の働きとして、便のかさを増やしたり、有害物質を吸着させて、便と一緒に体外に排出したりする作用があります。便が増えると、大腸が刺激され、排便がスムーズになるとともに、腸内をきれいに保ち大腸がんのリスクを減らす作用もあるとされています※1。
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腸内環境［マイクロバイオーム］を整える作用
水溶性食物繊維の持つ機能と同等の働きとして、大腸まで運ばれたレスジタントスターチが有用菌のエネルギー源となり、酢酸、プロピオン酸、酪酸などの短鎖脂肪酸が生産されることにより、腸のぜん動運動を活発にしたり、腸内環境を弱酸性に保つことで有害な菌の増殖を抑えたりします※2。
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満腹感が得られる作用
レジスタントスターチが食品と一緒に体内に取り込まれることにより、少量で満腹感が得られたり、食後の血糖値の上昇を穏やかにしたりする作用があることが研究により示されています※3。また、継続的な摂取により、血液中の総コレステロールや悪玉コレステロール（LDL）が低下することも研究から明らかにされています。
ベジスターチRの特徴
無農薬・無化学肥料で育てたさつまいもを、皮ごと原料として使用し、精製・分離などは一切行わず加工しているため、レジスタントスターチと食物繊維の両方を丸ごと摂取できることが、大きなポイントです。特に、レジスタントスターチは食物繊維よりも大腸に輸送される量が多いことがわかっています。パウダー状なので、手軽に健康維持にお役立ていただくことができます。
ベジスターチRシリーズの製品一覧
パウダーの糖度要求により、複数の品揃えをご用意しています。 甘さは、すべてさつまいも本来の甘さを引き出して加工したもので、砂糖などの添加物は一切使用しておりません。
| 目的・用途例 | 製品名 | 特徴 |
|---|---|---|
| 介護食 | ベジスターチR-100 | シリーズ内で最も甘さを抑えたアイテムで、糖分摂取制限がある場合に最適。 |
| 炊飯 | 甘さは出したくないが、レジスタントスターチや食物繊維は摂取したい場合。 | |
| ゼリー・水菓子 | すでに甘味が加えられていて、レジスタントスターチや食物繊維を添加したい場合。 | |
| 各種料理 | ベジスターチR-500 | P-100とP-900のほぼ中間の甘さで、自然な甘味を添加したい場合に最適。 |
| コーヒー・お茶 | ベジスターチR-900 | サツマイモ内の麦芽糖の甘さを最大限引き出し、砂糖代わりにほのかな甘味料としての使用も可能。 |
| 雑穀ブレッド・パン | ||
| クッキー |
納品ロットについては、ご要望に応じて対応可能です。 無料サンプルも提供しておりますので、気軽にお問い合わせください。
［参考文献］ ※1 Shen D, et al.: Int J Food Sci Nutr 2017; 68: 149-157. ※2 Venkataraman A, et al.: Microbiome 2016; 4: 33. ※3 Stewart ML, et al.: Nutrients 2018; 10: E129.