里山野菜

 里山野菜株式会社 代表挨拶

2007年、沖縄県石垣島の海に潜っていたとき、アオサンゴの群生が白化現象を起こしている光景を目の当たりにし、私は地球環境の異変に危機感を覚えました。 かねてから「人」と「地球環境」の関係性やあり方には違和感を感じていましたが、それがわかりやすい形で目の前に現れた瞬間でした。

はじめは、この壊れつつある地球環境にダメージを与えない新しい技術開発にチャレンジしたい、と思いました。 しかし、考えるうちに、環境問題そのものだけが問題なのではなく、根本的な問題は「私たちの心の中」にあるのではないかと感じるようになっていきました。

自分たちの生活や利益を優先して、地球環境は後まわし。 その精神をもって私たち人類が行き着く先の未来は、決して明るいものではないと直感的にわかりました。

目指すのは、人と地球環境の共生・調和です。 人の生活が潤えば地球環境も豊かになり、地球環境が豊かになれば人の生活も潤う「調和」を図ってこそ、私たちは、未来で幸せを手にすることができるはずです。

そこで、私には一体何ができるのかと考え続けた結果、 「食」と「農」というキーワードにたどり着きました。

「食」はほとんどすべての人が毎日行う行為。 おいしさや健康について考える過程で、環境問題を他人事(ひとごと)ではなく自分事として捉えていくきっかけになるのではないか、と考えたのです。 同時に、「農」の現場で問題になっている土壌・水質汚染(薬品や多すぎる肥料による汚染)を起こさないクリーンな栽培方法が確立できれば、現場から地球環境保全に貢献できるかもしれない、と大きな希望が湧きました。

それからは、「農薬も肥料も使わず、元気な野菜をつくるためにはどのような土の状態になっていればよいのか」を明らかにするために、独自の方法で「土」の研究を続けてきました。

この研究成果を生かした野菜づくりと、皆様の健康に寄与するカラダ想いの商品づくりを通じて、「人の健康」と「地球の健康」の両方を叶える、幸せな社会を一緒に築いてゆけたら幸いです。

代表取締役 永田 和史