里山野菜

肥料を与えなくて植物は本当に育つのでしょうか?

微生物と植物の間の共生関係のバランスが整うと、植物は人から肥料をもらわなくても生長することができます。 植物は、栄養がなければ生きていくことも、生長することもできません。しかし、自然の森は人が肥料を与えていないにも関わらず、大きな木々と豊富な植物に覆われています。 これは何故でしょうか? 人が与える代わりに、土の中の微生物たちが、植物の根にせっせと栄養を運んでいるのです。ただし、無償で運んでいるわけではなく、見返りとして「有機酸」などの活動のエネルギー源をもらっています。 土の中には様々な個性豊かな住民がいて、彼らの間で盛んに取引が行われているというわけです。 土の住人が増えれば取引も活発になり、その結果双方が潤うので、微生物が増えることが植物が繁栄する条件となります。今からおよそ5億年前から始まったとされる、植物と微生物の共生関係のバランスがうまく整えば、人が肥料を与えなくても植物は丈夫に育っていくのです。ただし、バランスが整うまでにはそれ相応のプロセスと時間が必要になるということは、心に留めておいてください。