さくらんぼ Cherry
甘味と酸味が疲労をいやす、初夏が旬の果物。 生食が美味ですが、余れば果実酒やコンフィチュールにも。
概要
さくらんぼは実を主に食す、バラ科サクラ属の果物。別名、「桜桃(おうとう)」「西洋実桜」とも呼ばれます。初夏が旬の果物で、食薬としては体内に溜まった余分な水分を取り除く効果があります。
果肉は柔らかく甘味と酸味をバランスよく含むので、生の状態で食すのがもっとも美味しくいただけます。
多めに余った場合などには、日本酒やホワイトリカーに漬けこんで果実酒にしたり、果肉をほどよく残したコンフィチュールなどに加工すると、ひと味違った味覚を長期間楽しむことができます。
さくらんぼの持ち味
- 素材の味覚と食感を楽しむなら「生食」が一番。
- デザートの彩りとして、あんみつやアイスクリームに一、二粒添えると映える。
- 甘みと酸味をバランスよく含むので、フルーツソースに加工して料理にも使える。
薬膳・中医学
主に関節(骨)や筋肉などに溜まった余分な水分を取り除く働きがあります。食薬として祛風湿類に分類されます。(※肝経,胃経,腎経の経絡に強く作用)
祛風除湿
風邪を追い出し、体に滞った湿(余分な水分)を取り除くことで、体の節々の痛みやしびれを解消する。詳細
補中益気
食欲不振を解消し、疲れやすく虚弱な体の状態を解消する。詳細
潤膚
皮膚の乾燥を和らげ、保湿する。詳細
禁忌
一度に大量に食すと、お腹を下すことがあります。
おいしい保存法
温度変化による結露に弱く劣化しやすいため、生食ならできれば3日で食べきりたいところです。余ってしまった場合は冷凍保存やアルコール漬け、砂糖漬けがおすすめです。
常温保存
1〜2日のうちに食べる場合には、パックから取り出しキッチンペーパーを敷いたボウルに入れ、冷暗所で保存。食べる前にサっと冷水にくぐらせると美味しくいただけます。
冷蔵保存
パックから取り出し、吸湿性のあるキッチンペーパーなどで包み、袋に入れて野菜室で保存します。3日ほどで食べきるのがベストです。
冷凍保存
水分を切った状態でジップロックなどの密閉出来る袋に入れ冷凍保存が可能です。食べる時は自然解凍すればシャーベット状になって美味しくいただけます。
アルコール漬け
果実酒用のホワイトリカー(焼酎)に氷砂糖とレモン汁(酢で代用可能)と一緒に漬け込むことにより、長期間の保存が可能になります
砂糖漬け
軸と種を取り除いた果肉の重量に対して、30〜50%の重量の砂糖を混ぜ合わせ、鍋で煮詰めればさくらんぼのコンフィチュールとして長期間保存できます。果肉の食感を残すため、途中で果肉を取り出し煮汁だけ煮詰めることがポイントです。
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